スイーツ好きのはるまき(@harumaki_tuzi)です。
先日、富山市の和菓子店中尾清月堂の「ふくさ餅」(黒つぶ餡)を銀座三越で購入。値段は、1つ208円です。
銀座三越の全国銘菓・菓遊庵の前を通りかかると、ときどき、お風呂で使う「海面」にしか見えないお菓子がおいてあるのがずっと気になっていました。
こっちは本物の海綿です。

こっちが、気になっていたお菓子、中尾清月堂の「ふくさ餅」。

どんな味なのか気になっちゃいますよね。
目次
「ふくさ餅」はどんなお菓子?
艶袱紗(つやふくさ)、茶ぶくさ→ふくさ餅
どら焼きの皮のような焼き皮を、ひっくりかえしてぶつぶつ気泡の空いた側を表にして、粒餡を「ふくさつつみ」にしたお菓子
のことを、艶袱紗(つやふくさ)、茶ぶくさ、などの名前で呼ぶそうです。
ちゃぶくさには、茶泡草という漢字をあてることもあるそう。
ふくさ餅は、餡の他に、求肥もちを一緒に包んでいます。
組み合わせとしては、どら焼きの皮+求肥+餡
なので、
求肥入りどらやきや、あゆを形どった「若鮎」とも似ています(実際は食感がかなり違いますが)。
海綿のような見た目の理由は?
ブツブツ、大きな気泡が入っているふくさ餅の皮ですが、
これは、生地を作る時に材料を混ぜる順序によって作り出されるそうです。
普通、どら焼きの皮は、まず、卵に砂糖、はちみつ、みりんなどの甘みの入れてよく混ぜてから小麦粉を入れますが、
「ふくさ」のブツブツの皮では、
まず粉に卵を入れて混ぜ、グルテン(ねばり)を出してから砂糖などの甘味料をいれて混ぜます。
記事全体が均等に粘りが出ている状態で焼くと、膨張剤(重曹)による気泡が、全体にできるのだそうです。
参考リンク
https://www.tsujicho.com/column/cat656/post-408.html
「ふくさ餅」(黒つぶ餡)の原材料
砂糖、小豆、小麦粉、卵、手亡豆、水飴、国産もち米、はちみつ、還元澱粉糖化物、寒天、ゼラチン、トレハロース、炭酸水素アンモニウム、ウコン色素

重曹などの膨張剤が材料に書かれていないのは焼いたときに分解してしまうからだと思われます。
中尾清月堂「ふくさ餅」の感想
半分に切ってみました。

粒餡も、求肥も、つやつや、とろとろです。
中尾清月堂のお菓子のこだわりは、丹波大納言小豆と、北海道産小豆を使った自家製餡。
自社工場で、お菓子の種類ごとに毎日小豆を炊いて餡を作っているそうです。
甘みは結構強いほうだと思います。
皮はけっこうもっちり、ずっしりしていて、ふっくらしたどら焼きの皮とはずいぶん食感が違いました。
中に求肥も入っているのでボリューミーです。
銀座三越で買えるのは黒粒餡だけなのですが、富山の中尾清月堂に行くと、白粒餡のものもあるみたいです。
消費期限は、東京で買うと買った翌日くらいになっています。どら焼き系ってだいたいそんな感じですね。
みためも食感も面白いので、三越の「菓遊庵」で売っていたら一度お試しを。