映画にとくにくわしいわけではありませんが、年に10本くらいは見て、気に入って何度も見る映画もあるくらいには好きな、はるまきです。
ていないさん(@tei_nai)、カラーひよこさん(@colorhiyokoma)の、#好きな映画ベスト3 の企画に参加させていただきました。
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みんなの #好きな映画ベスト3 も教えてね
(つづく) pic.twitter.com/8V9HP1pPgR— ていない🐱ごきげんミニマリストブロガー(スランプ中) (@tei_nai) 2019年2月13日
3本選ぼうとして考えて気が付いたんですが、私の「この映画が好き」にはいろんな「好き」があってなかなか絞れなったので、
もし、「はるまきの好きな映画を何でも上映してあげる」と言われたらこれ、という基準で選びました。
目次
「バーフバリ 王の凱旋」完全版(2015年製作、日本での完全版公開は2018年)
「バーフバリ 王の凱旋」は、
にも入れたのですが、
それ以前に観た映画を含めてもやっぱりこれが一番、好き!!
映画館という空間で体験したいことのあれこれが濃密に詰まっていて、
時間とお金を使って映画館に出かけていく、という行動がすごく報われるんです。
最初に見たきっかけは、twitterでフォローしていたアート作家さんたちが
「これ見たい」→
(見た後)「バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!」
ってツイートしていて、なんのことやらわからなかったんですが、おもしろそうだなあ、と思って、映画館に行ったんですが、
<映画を見る前>
このヒロインの人も確かにきれいだけれど、やっぱりムッチムチだなあ。
<映画を見た後>
予告編などで有名な、「ヤシの木をしならせて反動で人が飛んでいく」場面も、1回目は笑うけれど、2回目くらいからは
「人?飛ぶでしょ、普通に」
になりました。あと、とりあえず、最初の、ゾウさんのシーンの歌(テルグ語)は空耳カタカナだけれど覚えて、歌えるようになりました。
「バーフバリ」は、「伝説誕生」「王の凱旋」の二部作、父アマレンドラ・バーフバリ、子マヘンドラ・バーフバリの二人を、同じ俳優さんが演じています。
で、「王の凱旋」のストーリーは、
先王の遺児アマレンドラ・バーフバリと、王の死後国政を代行する国母シヴァガミの子バラーラデーヴァは、ともに文武に秀でていましたが、二人の、異民族との戦いぶりから、シヴァガミはアマレンドラを次期国王に指名します。
戴冠式を前に、諸国漫遊の旅に出たアマレンドラは、北の小国クンタラの王妹デーヴァセーナ姫にひとめぼれし、ピンダリの軍勢に襲われたクンタラ国を救い、姫を伴って帰国。
一方、バラーラデーヴァは、王位と姫をわがものにしようと陰謀を巡らせ・・・
という、父アマレンドラについての回想を、腹心の部下だったカッタッパが語るパートが全体の2/3くらいを占めます。
第1部の「伝説誕生」から見た方がバーフバリ父子についての話のつながりは分かりやすいけれど、見なくても、おおむね、大丈夫です。
「王の凱旋」では、典型的インド音楽ではない曲調の音楽も使われていたり、南インド映画では定番のストーカー的恋愛アプローチの描写も少なめで、全体的にかなり国際的な興行を意識して作られている感じがします。
なので、あえて「インド映画」だ、とは考えず、
『主要登場人物のほぼ全員が、アホのように強い、エキゾチックな世界観のハイファンタジー』
みたいな感覚でも楽しめるんです。もちろん、設定の下敷きにはバリバリにンド神話のモチーフが入っているので、知っているとさらに楽しめます。
というか、
映画全編が、漫画の見開き大ゴマみたいな迫力シーンで、モブにいたるまでキャラが立っているパワーあふれる映画なので、これはやっぱり大画面で見たいでしょう。
「KUBO 二本の弦の秘密」(2016年)
戦国時代あたりの日本を舞台にしたアメリカのライカによるストップモーションアニメ映画。
私は劇団四季の舞台が好きなんですけど、この映画は四季の俳優さんがインスタとfacebookで勧めていたので見に行きました。
実は、ポスター見たときはキャラクターの造形があんまり好みじゃなかくて、「この映画はパスかなー」って思ってたんですよね。
ところが映画館で見たらすごい大当たりでした。
三味線の音色で折り紙を自在に操る不思議な力を持つ少年クボは、「月の帝」に対抗するための3つの武具を探すため、お守りから変化したサル、砂漠で出会ったクワガタと旅をします。
月の帝はクボの祖父で、生まれたばかりのクボの片目を奪い、命を狙ってきたのですが、二人が直接対峙した時、月の帝はクボに月「永遠の命と力を得て月の世界へ」と誘いかけます。
クボが出す答えとは・・・
「KUBO」では、日本のお盆の、盆踊りや灯篭流しのシーンがありますが、
2018年に日本で公開されたディズニー映画「リメンバー・ミー」の、メキシコの「死者の日」の描写を比べるとおもしろいです。
息子に「クボ」と名付ける日本人はいないぞ、とか、
砂漠の描写など微妙に日本ではなく「西遊記」なのでは?とか、
外国人から見た日本文化あるあるな点は散見されますし、
感情表現や親子関係は、やっぱりアメリカのそれとして描かれているな、という点はありますが、
そういうのは日本で人気の西洋中世っぽい異世界を舞台にしたマンガやゲームだって、アメリカやヨーロッパの人から見たら「?」だろうし、
逆に「KUBO」はアメリカ人から見たオリエンタルな世界観、と思えばさほど気になりません。
ファンの方の考察で、クボの母は、月に帰らなったかぐや姫、という文章を目にしたことがありますが、そういうモチーフもはいっているのかもしれません。
「KUBO」の中の日本の風景は、エロール・ル・カインが描く東洋のような美しさ。
また、何か、あるものをを描くのに一番ぴったりな表現方法って確かにあるんだなーと思いました。
クボが操る折り紙は、普通のCGではなく、「物」を撮影しているから出てくる質感が素晴らしいです。
クボはずっとお母さんを愛していたし、自分を守るために戦って亡くなったお父さんを尊敬していましたが、
旅と戦いの中で、意外と「おかん」だった母と、立派なだけではない(意外におっちょこちょいでお茶目)父の姿を知ることができたのは、これからの彼の人生への、両親からの贈り物だ思います。
三味線の弦は三本なのに、なぜ「二本の弦」なのか、も後半で分かります。
私は、子供がいないので、お子さんがいる人の感想をぜひ聞いてみたいですね。
「瞬きをするなら今のうちだ」という言葉で始まるこの映画、本当に画面のすべてを見逃したくない、と思い、結局映画館で3回くらい見ましたよ。
折り紙の動き、夜の姉妹とサルの対決場面はやっぱり映画館の大画面で見たい。
最初苦手だったキャラクターのデザインは、動いたら魅力的な印象に変わりました。
「魔法にかけられて」(2007年)
主演エイミー・アダムズのディズニーミュージカル映画。
日本ではあまりヒットしなかったかもしれません。でも、2000年以降の作品では私はこれが一番好き。
ファンタジーの世界「アンダレーシア」をアニメで、
現実のニューヨークは実写で描く、コンビネーション映画です。
そのためか、ジゼルはディズニープリンセスにはカウントされていないみたい。
アンダレーシアの森で、動物たちを暮らしていたジゼルはトロルに襲われたところをエドワード王子に助けられ、二人は一目で恋に落ち、結婚することになります。
王子の継母ナリッサ女王は、実は魔女で、結婚した王子に王位を譲りたくないために、魔法でジゼルを「永遠の幸せなど存在しない世界」NYへ追放。
NYに飛ばされてしまったジゼルは超リアリストの弁護士ロバート(パトリック・デンプシー)と娘のモーガンに出会い、彼らの家に泊めてもらいます。
(ディズニー)ファンタジーの理屈で行動するジゼルに戸惑う二人ですが、次第に素直で天真爛漫な彼女と打ち解けていきます。
一方、ジゼルを追ってNYにやってきたエドワード王子とリスのチップは、女王の手先ナサニエルの妨害でジゼルとすれ違ってばかり。
ジゼルは、「ひとめで恋に落ちて結婚していつまでも幸せに暮らす」アンダレーシアと、NYの恋愛や結婚感の違いに驚きつつ、
アンダレーシアでは感じたことのない感情や、ロバートにひかれている自分に気が付き、とまどいます。
ようやくジゼルの居場所を突き止めたエドワードがロバートの家を訪れ「アンダレーシア」に帰ろう、というのですが・・・
この映画は2007年公開なんですが、それまでのディズニープリンセスのオマージュがたくさん入っています。
「プリンセスの仕事はいつも動物が手伝ってくれる」などの「あるある」や、
出会って恋して結婚していつまでも幸せに暮らしました、というディズニープリンセスものの類型をネタにした描写も多いです。
アンダレーシアでは、恋した二人はすぐに結婚するので「デート」という概念がないんですよ!
その一方で、
配慮や合理性が行き過ぎ、また愛し合って結婚しても長続きするとは限らないと達観しすぎている現実世界に対しては、
「やっぱり恋には情熱や衝動性も必要でしょ、はっきり愛していると言わなきゃどうして相手にあなたの愛が伝わるの?」
というメッセージも伝えられているんです。
ファンタジーの世界から来たジゼルが、「怒る」などのリアルな感情に目覚め、
バリバリのキャリアウーマン、ナンシーが実はフェミニンなロマンチストである面を見せていき、
ラストで2人が選んだ生き方は・・・
女王の手下ナサニエルが、ラジオの人生相談を聞いていたり、
エンディングで意外な「その後」があるのもおもしろいんですが、このモチーフは、「美女と野獣」実写版のルフゥにも通じますね。
セントラルパークを舞台にしたミュージカルシーン。
池や公園内の建物、橋とその下を通る道、などの立体的な使い方は、舞台ではなかなか実現できない、映画ならではのもの。
ここはやはり大きな画面で見たい。
まとめ
いざ、「3本」に絞ろうとしたらほんと難しかった・・・
クリスティーナ・アギレラ主演の「バーレスク」(2010年)とか、10組のカップルのバレンタインデーを描いた「バレンタインデー」(2010年)も好きですし。
それで「映画館で見るとしたら」という条件で絞ったんですけれど、書いてみると私はやっぱりミュージカル系が好き。
「KUBO」はミュージカルじゃないから歌はないけれど、三味線の音色が物語のキーなので、音楽が映画の中で占める要素が大きいんです。
あと、自分の欲求に素直でどんどん行動していくタイプの主人公が好き。
今回選んだ3本は、エンタメ性高いものばかり。
もしチャンスがあったら、映画館でなくても、DVDでもテレビ放映でもみてほしいなと思います。